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諸永佑介さん

pin_fill_rounded_circle [#ffffff] Created with Sketch. 熊本市

株式会社JR熊本シティ 営業部 販売促進課 課長

「子どもたちの記憶に残る、笑顔が集まる駅ビルへ」

JR九州に入社後、九州を拠点に幅広い事業に携わってきた諸永さん。鉄道にとどまらず、地域と連携した観光開発や商業施設の運営など、多角的な視点で九州の魅力発信に取り組んできた。「九州の元気を、世界へ」というビジョンを掲げ、挑戦を続けるJR九州。その中で、地域と向き合いながらキャリアを重ねてきた諸永さんの歩みとは?

History

これまでの歩み

2004年 22歳

JR九州に入社

東京で大手飲料メーカーから内定はもらっていたんですけど、「就職するなら地元に貢献したい」という気持ちがあり、JR九州に入社しました。
大学時代は、北海道で3~4ヵ月くらい住み込みのアルバイトをしたり、九州以外もいろいろ旅をしていて。外に出たからこそ、地元の良さに気づいた部分は大きかったですね。
当時は「これをやりたい!」っていう明確なものがあったわけじゃないんですけど、「人の笑顔につながる仕事ができたらいいな」という気持ちは、なんとなくずっと、心にありました。鉄道が好き、とかではなかったですね(笑)。

2009年 27歳

鉄道事業本部 営業部 販売一課へ異動

この部署では、いわゆる観光開発を担当し、その業務の中には「新しい観光列車をつくる」というJR九州らしいミッションもありました。といっても、技術的な部分ではなくて、その地域ならではのストーリーを掘り起こして、地元の方々と一緒に列車を通じて地域を盛り上げていくような仕事です。もちろん、既存の列車と地域を盛り上げるような業務も行っていました。

実際に地域と関わる中で、九州のいろんな地域にどんな人たちがいて、行政とはまた違う立場で動いているキーマンの方々がどんな活動をしているのか、あるいはその土地ならではの面白い食べ物やお店があるのか、そういったことを深く知ることができました。自分にとっては、そういう出会いや気づきがひとつのターニングポイントになったと思います。具体的に携わった列車でいうと、「特急ゆふいんの森」「特急あそぼーい!」「特急A列車で行こう」「海幸山幸」です。
そして各列車が運行している地域にも関わりました。特に由布院は印象にすごく残っていて、由布院の地域って、実は大型リゾート開発やゴルフ場建設をあえて受け入れてこなかった歴史があるんです。いまでこそそういう考え方は広がっていますが、当時は他の観光地が大規模な旅館を建てて団体客を呼び込む流れの中で、あえてそれを選ばなかった。
その代わりに、温泉をゆっくり楽しんでもらい、滞在してもらう。そういう思想を軸にまちづくりをしてきたんですよね。やはり長く続いている地域というのは、こうした明確なコンセプトや、その土地に対する想いがしっかりしていると感じますし、とても学ぶことが多いです。

あと、この部署では2011年の「九州新幹線全線開業」にも携わったのですが、めちゃくちゃ大変で、人生で一番労働時間が長かったと思います。(笑)若いうちにたくさん働く、それも学びですね。

2017年 35歳

東京支社の営業課に配属される

東京へ転勤し、九州の魅力を発信する立場に。外に出たことで、それまで当たり前だったものを俯瞰して見られるようになり、九州の良さや特徴をあらためて認識しました。

一方で東京では、旅行会社や航空会社と組んだプロモーションや、予算を投下して誘客数を伸ばすといった現実的な手法にも触れることに。

地域と向き合いながら“本物”を追求してきたこれまでの経験とのギャップに、葛藤を感じることもありましたが、とても勉強になりました。

2025年 43歳

鉄道部門を離れ、駅ビルを通じた地域との連携の挑戦

2021年にオープンした熊本の駅ビル「アミュプラザくまもと」で勤務することに。具体的には、駅ビルの販売促進分野です。鉄道の仕事とはまた違う分野なので、とても新鮮です。現在は、住んでいる福岡から新幹線で熊本まで通っています。

現在

Vision Map

諸永佑介さんの未来地図

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現在の活動内容は?

熊本の駅ビル「アミュプラザくまもと」で業務をしています。アミュプラザは九州県内の主要駅の駅ビルブランド名称で、2025年に私もジョインし、販売促進分野の責任者をやらせてもらってます。

具体的には、ポイント施策やテレビCM、ホームページやSNS、メディア出稿など、集客や販促に関わる企画全般と、サイネージを含めた対外的な情報発信の企画立案から実行までを担っています。

また、駅に隣接する広場を活用した地域の情報発信や、地元の方々との窓口としての役割もあり、大きくは販売促進と地域連携の二軸で取り組んでいます。

現在は熊本駅周辺エリアの活性化と、駅ビルをご利用のお客さまに向けた取り組みに携わっていますが、振り返ると就職後は一貫して、「九州の魅力を発信すること」そして「地域で暮らす方々の生活をより便利で豊かにすること」に取り組んできた感じがしますね。

画像①

2026年で5周年を迎えた駅ビルアミュプラザくまもと

02

活動の原動力は?

ルーツをたどると、母方の祖父の影響が大きいと思います。祖父は郷土の歴史にとても詳しくて、「あの堤防は江戸時代に誰がつくった」とか、「あの山には昔、山城があって誰が治めていた」といった話をよくしてくれていました。

その影響もあってか、都会に出たいという外向きの志向よりも、「自分の出身地域のことをよく知っているほうがかっこいい」と感じていたところがあります。

とはいえ、地元にとどまっていたわけではなく、学生時代は前述の北海道での住み込みアルバイトの他にも、バイクで日本各地を旅しました。その中で、あらためて「九州っていいな」と実感したんです。

就職後は、比較的早い段階で地域の方々と連携しながら観光開発に関わる仕事に就いたことも大きかったですね。特に由布院の旅館経営者の方々の志や観光開発の歴史、別府という街の独自の魅力に触れる中で、「地域とどう関わり、その価値をどう発信していくか」という自分なりの軸ができたように思います。当時の上司と地域の皆様にとても感謝しています。

03

描いている未来は?

現在の職場は、2021年4月に開業した駅ビルで、まだ5年目と新しい施設です。駅ビルの誕生をきっかけに人の流れが変わり、街の風景も大きく変化していて、日々その可能性を感じています。

今後については、大きく2つあります。

ひとつは、商業施設として、お客さまの日常にワクワクや彩りを届けていくこと。さまざまなシーンで利用していただきながら、子どもの頃から通ってくださっている方が、成長し、やがて家族を持ってもまた訪れてくれるというふうに、「アミュプラザで育った」と感じてもらえるような存在になれたらと思っています。

もうひとつは、地域の魅力を発信する拠点としての役割を確立すること。熊本駅という玄関口に位置し、駅前広場も活用できる環境にあるので、日本酒や焼酎、スイカやトマトといった熊本ならではの魅力を、地域の方々と連携しながら積極的に発信していきたいと考えています。

画像②

地元の人が楽しめるイベントも定期的に開催。写真は熊本県産酒を集めたイベント

Essence

諸永佑介さんに10のQuestions!

Q1

活動しているなかで、心に残っている言葉や出来事はありますか?

入社1年目に駅で働いている時、シニア向けの商品(60歳以上はきっぷが安くなるような商品)をおすすめした女性のお客さまがボソッと発した「へぇ。歳はとってみるもんだ」という発言。当時、大学を出たての私は「歳をとる=残念なこと」といった固定観念がありましたが、いい意味で視点を変える大切さと短い言葉の中に込められた世界観(言葉の大切さ)を学びました。

Q2

今注目しているコトやモノ、場所はありますか?

息子(2歳半)の成長に大注目しています。日々できることが増えていき、毎日驚きの連続であるとともに、もう二度と発生しないこと(自然な赤ちゃん言葉とか、意味不明な言葉とか)があることに複雑な心境です(笑)。かけがえのない時間・日々ってこういうことかと思いますね。

結婚して10年以上経ってからの子どもなので、それもまた新鮮です。結婚自体は早かったのですが、子どもについては妻とよく話し合って、すぐには持たないという選択をしていました。お互いに外に出て活動することも好きでしたし、家庭に重きを置きすぎる形になるのは違うよね、という感覚もあって。また、子どもができると仕事とのバランスも大きく変わることは周囲を見ていて感じていたので、まずはそれぞれやりたいことにしっかり取り組もうと。ある程度お互いに納得できるところまで頑張ってから、というタイミングで子どもを持つことを選びました。

Q3

ご自身はどんな人? 長所と短所を教えてください。

長所は……あまり思いつかないですね(笑)。強いて言えば、自分が短所だらけだと自覚していることかもしれません。あとは、折れないメンタルはあると思います。

短所はありすぎて書ききれませんが(笑)、たとえば上の立場の人にもはっきり意見を言ってしまいますし、嫌なことは顔に出やすいところもあって、これは本当によくないな、と自分では思っています(笑)。

それからせっかちな性格で、早く進めたいと思うとつい自分でやってしまうんですよね。そのあたりも、もう少しコントロールできるようになりたいです。

Q4

「これだけは許せない!」というこだわりや想いはありますか?

普通のことですが、ゴミのポイ捨てや公共の場でマナーの悪い人は苦手です。

Q5

今の自分に点数をつけるとしたら?

50点でしょうか。人生80年としたら折り返し地点を過ぎたあたり。まだまだ半人前だなと思います。

Q6

座右の銘を教えてください。

・今となっては、今より早い時はない。

・困難を求めてゆけばよい。困難を避けると、いつまでたっても自分をいうものが分からない。

・評価をするのは他人、限界を決めるのは自分。

Q7

諸永さんにとって「挑戦」とは?

もやっとしていて、形がはっきりしないものに立ち向かい、自分なりに形を見つけること

Q8

死ぬまでに一度はやっておきたいことは?

息子とキャンプに行って、夜に焚火を囲みながら、語り合うこと。

美味しいコーヒーがあれば、なお良し。

Q9

もし生まれ変わるとしたら、何がしたいですか?

もう一度同じ家に生まれて、親に迷惑をかけたことや、今まで起きたいろんなことをやり直したいです。

Q10

諸永さんにとって「夢」とは?

まだ見つけられていないもの。けど、頑張っていたら、夢がきっと見つかるはずだ、と思えるので、形がないけど、結果的に自分を導いてくれる概念のようなもの。

※本記事の情報は、掲載日もしくは更新日時点のものです。(更新日: 2026年07月06日)

Profile

プロフィール

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諸永佑介/Yusuke Moronaga

株式会社JR熊本シティ 営業部 販売促進課 課長

JR九州入社後、鉄道の現場、旅行部門を経て、観光開発や地域連携業務に従事。由布院や別府エリアでは、地域事業者と協働しながら観光地づくりや魅力発信を経験。現在は熊本の駅ビル「アミュプラザくまもと」にて、熊本駅周辺エリアの活性化と商業施設の価値向上に従事。九州の魅力発信と地域に根ざしたにぎわい創出に取り組んでいる。