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中嶋亨さん

pin_fill_rounded_circle [#ffffff] Created with Sketch. 福岡市

(株)経済界・福岡支局支局長

「〝企業は人で決まる〟。老舗経済誌『経済界』がつなぐ地域の縁」

経営者の人物像に迫り、そのマインドや経験に重きを置いた取材が魅力の『経済界』。その福岡支局支局長である中嶋亨さんは、4年連続で福岡支局過去最高の売上を更新。もともと経営者に憧れがあったという中嶋さんの、これまでの歩みや仕事に対する想いとは。

History

これまでの歩み

2009年 29歳

(株)経済界に入社

10代の頃は「経営者になりたい」と思っていて、大学でも経営学部の商学科を選び、最初は金融の会社に入りました。当時『金持ち父さん、貧乏父さん』という本に影響を受け、将来は起業家や投資家になりたいと思っていました。

会社に所属しながら自分の力を試したいと考えていましたが、前職が事業縮小で退職することになり、次の道を探すことに。そんな中で、20代の頃に友人と作家さんのセミナーを主催していた経験を思い出し、(株)経済界という会社が雑誌だけでなく経営者向けの勉強会(経済界倶楽部)も行っていることを知りました。自分の経験を生かしながら幅を広げていけるチャンスだと思って応募し、その後16年もの間勤めているので、ひとつのターニングポイントになっていると思います。

2020年 40歳

支局長に昇進、そしてコロナ禍に

この年は、福岡支局の開設35周年イベントがあったんです。会社としても節目の周年に大きな力を注いでおり、私自身も入社10年という集大成のタイミングでした。「やれることは全部やろう」と覚悟を決めて取り組んだ結果、福岡支局の売上は約10倍に成長しました。そして支局長に昇格した後にコロナが来ました。コロナになって会社の制度もいろいろ変わりました。それまで仕組みが整いきれていなかったインセンティブ制度が整備されたんです。成果を出せば出すほど正当に評価される仕組みになったことで、水を得た魚のようにさらに挑戦するようになりました。

また、コロナを機にオンライン面談が当たり前になり、商談のハードルが大きく下がったことも追い風になりました。地方や東京での広告営業にも積極的に取り組み、経済界倶楽部の会員企業を増やすためにさまざまな施策を打った結果、関係者の皆さまのご協力もあり、福岡支局は4年連続で過去最高の売上を更新することができました。私は、目の前に“にんじん”をぶら下げられると貪欲に頑張れるタイプなんです(笑)。インセンティブ制度は、まさに私のモチベーションの源泉になりました。

2025年 45歳

株式会社ZUUと業務提携

今年3月に株式会社ZUUと業務提携して、会社が新体制になりました。経営方針も方向転換したのでいろいろ戸惑うこともあるのですが、自分にとってはもっと成長する機会だと考えていますし、新しい視点や知識を吸収しながら次のステージに向けて取り組んでいます。

現在

Vision Map

中嶋亨さんの未来地図

01

現在の活動内容は?

(株)経済界 福岡支局 支局長として活動しています。『経済界』は、月刊・全国版の経済誌で経営者にスポットライトを当てた経済誌です。創業は1964年で、経営者1対1のインタビューなどを通じ、単なる業績報告・数値分析以上に、「人となり」や思考・ストラテジーなどを引き出す記事が中心です。他誌ですと年配の経営者を取り上げることが多かったりするのですが、弊誌では、スタートアップやベンチャーなど若い層も多く取り上げていることも特徴です。「Golden Pitch」というスタートアップ・ベンチャーを表彰するような取り組みもしています。以前は執筆もしていましたが、自分にはあまり適性を感じませんでした。現在は企画や営業に特化し、ライターさんは外注でお願いしています。

また、(株)経済界の兄弟会社である(株)経済界倶楽部にて、福岡事務局長を務めております。経営者の勉強会や交流会を企画・運営し、会員のフォローや新規会員獲得活動を行っています。

02

活動の原動力は?

「経済界倶楽部」は年会費制の会員組織で、福岡では約60社の会員がいらっしゃいます。ここでは、多種多様な業種の方とお会いする機会があり、自分自身も経営者に憧れがあるため、経営者と関わることが楽しみのひとつです。

私が出会った多くの経営者の方々は、人柄が魅力的で素敵な方ばかりです。人生の努力を積み重ねて得た資金的な余裕を背景に、自由な選択をしながらライフスタイルを楽しむ姿に触れるたびに、私自身も将来は広い選択肢を持ちながら、自分らしく生きていきたいと思います。

特に福岡の経営者の方々は、20代から50代まで幅広い世代でスタートアップを立ち上げる方が多く、年齢や業種のバリエーションが豊富です。学歴や経歴にとらわれず、それぞれの強みを活かして活躍されており、その多様性こそが大きな魅力だと感じています。

03

描いている未来は?

地域の活動を通じて、いろんな方と出会いご縁を深めながら、お互いにいい影響を与え合えるような関係を、これからもたくさん築いていけたらいいなと思っています。

理想を言えば、さまざまな地域に実際に住んでみたいですね。その土地ならではの魅力や、人とのつながりを楽しみながら、自分の世界を広げていけたらと考えています。ライフスタイルでいうと、僕はサーフィンも好きなんです。今は家族もいるし、時間的な制約もありますけど、どの地域でもサーフィンができたら、その土地の魅力を発見できるんじゃないかと。そんな暮らし方ができたら理想ですね。

働き方としては、福岡を拠点にしつつも、例えば宮崎県でサーフィンも楽しみながらワーケーションをするなど、働き方の幅を広げていけたら理想ですね。

Essence

中嶋亨さんに10のQuestions!

Q1

心に残っている言葉や出来事はありますか?

「妻は最大のクライアント・取引先と思え」。

いろいろとあるのですが、心に残っているユニークで印象的な言葉は、私が尊敬している経営者の一人のこの言葉です。奥さんを大切にしなければならないことはわかっているけど、行動にしても言葉にしても、どこまで表現すればいいのかって意外と難しいじゃないですか。この言葉を聞いて、会社の取引先やクライアントだと思えば、確かにわかりやすいなと思いました。これを聞いて、肝に銘じています。具体的に言うとちょっとしたお土産を買っていこうとか、「この言葉で大丈夫かな」とか、そういった気遣いですかね。妻がどう感じているかはわかりませんが……。(笑)

Q2

注目しているコトやモノは?

ゴルフとサーフィン、そしてAudible。

サーフィンは、自然の中で心身を整えながら波に乗る高揚感を楽しめるスポーツです。ここ2年で始めたゴルフもすっかり趣味になりました。ゴルフは、ナイスショットを決めたときの爽快感や、同じ組のメンバーとコミュニケーションを楽しみながら笑い合えるのが魅力です。あとは、Audibleで移動中にいろいろなジャンルの本を聴いています。

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20年近く続けているサーフィン

Q3

長所や短所は?

長所は、物事に執着しないところと、一度決意するとまっすぐそれに向けて努力できるところ。

短所は、思ったことをすぐに口にしてしまうところ。

Q4

最近、感銘を受けたことはありますか?

最近といいますか、常になのですが、仕事を通じていろんな人と出会うなかで、私に困りごとがあった時に親身になって力を貸してくださる方が十数名います。そういった信頼関係が築けていることに対して、いつもありがたいと感じています。いい兄貴がたくさんいる、という感じですね。

Q5

「これだけは許せない!」というこだわりはありますか?

人に対してはありませんが、自分に対して、仕事を後回しにしていいパフォーマンスができずに後悔すること。

Q6

今の自分に点数をつけるとしたら?

60点。

わりと適当な方で、完璧ではない人間なので。でも、幸せ度は100点です。

Q7

座右の銘を教えてください。

「逡巡の罪」です。やって失敗する罪より、やらなかった罪のほうが重い――そんな意味です。先手先手で動くことを大切にしています。せっかちな性格なので、一つの物事にいつまでも悩まず、早めに処理してスッキリさせたいんです。その代わり、完璧は求めません。かなり適当な性格です(笑)。

Q8

死ぬまでに一度はやっておきたいことは?

1週間くらい、家族と日本全国をキャンピングカーでまわりたい。

Q9

もし生まれ変わるとしたら、何をしたいですか?

きれいな歌声と歌唱力で、人々を魅了させたい。なぜなら私がスーパー音痴だから。

Q10

人生にキャッチコピーをつけるとしたら?

「人生、想定外がちょうどいい〜転んだ先でラッキーを拾ってきた道〜」。

Profile

プロフィール

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中嶋亨/Toru Nakashima

(株)経済界・福岡支局支局長

1980年2月熊本県生まれ。熊本学園大学を卒業後、金融と通信、人材の会社の営業職を経て、2019年経済界に入社、現在に至る。趣味はサーフィン、ゴルフ。