ファッションの要となるトレンドカラーは、国際流行色委員会という団体が決定しています。団体には日本を含む世界16カ国が参加しており、年2回の話し合いによって決められているのです。

トレンドカラーは、その時代背景や人々の思い、感情を反映させながら決められるもの。色に合う素材の質感から、カラーの方向性まで詳しく話し合われます。こういった手順を踏んで決まった色が、晴れてトレンドカラーとして発表されるのですね。

「今年のトレンドカラー」というと、その年中に決められているものだと思われがち。しかし実は、トレンドカラーは何と約2年も前から決定されているのです。つまり2020年のトレンドカラーは、2018年には既に決定していた、ということになります。

なぜトレンドカラーは、こんなに早く決められているのか。これには、デザイナーとの兼ね合いが関係しています。デザイナーがトレンドカラーを取り入れた服を作るためには、該当カラーの素材が出来ていなければいけません。また作られた素材の中から何を使うか、どんなデザインの服を作るかまで考える必要があります。

デザイナーがトレンドカラーを取り入れた服を作るまでには、かなりの時間がかかります。トレンドカラーの服をデザイナーに作ってもらうために、トレンドカラーは2年も前に決められているんですね。

2020年冬の最新トレンドカラーとして注目されているのが、ファイアドブリックという色味。「レンガ」を意味するカラーで、くすみのあるシックな赤色です。派手さがないため、大人っぽいファッションにピッタリだと注目されていますよ。

赤色は目立ち過ぎてしまう…と敬遠してきた方でも、ファッションに取り入れやすいカラーです。女性らしい上品な雰囲気を演出してくれること間違いなし。是非、ファイアドブリックを冬のファッションに加えてみてください。

オールブラックは、その名の通り黒一色を表すトレンドカラー。トップスやアウター、ボトムス、靴に至るまで、ブラックカラーのアイテムのみで統一されたファッションです。

バッグや靴、アクセサリーなどには、つい他の色を使いたくなりますよね。しかしオールブラックは、小物も全てブラックで統一するのが基本。黒いアイテムのみを使っているため、大人っぽくクールな雰囲気を演出することができます。一見着こなしが難しそうに見えますが、うまくコーデを考えれば一気に垢抜けた印象に。

今年注目されているトレンドカラーとして、ウルトラマリングリーンが挙げられます。深みのあるグリーンカラーで、落ち着きと同時に強さを印象づける色。服装にウルトラマリングリーンを取り入れるだけで、トレンドを押さえたコーデになりますよ。

深みはありますが、暗すぎず明るさがあるのも、ウルトラマリングリーンの特徴です。上品なきれいめコーデ、優しさのあるフェミニンコーデなど、様々なレディースファッションに取り入れられるのもポイント。

クラシックブルーは、今年大注目の最新トレンドカラーの一つ。パントン社が発表した「カラー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた色で、冬だけでなく2020年を通して注目されています。信頼感や不変性、そして安心感を与える色だと言われていますよ。

クラシックブルーは、日暮れ前の空のような暗みのあるブルーカラーです。ファッションに取り入れることで、知性のある上品な女性を演出してくれるでしょう。今年の冬コーデには、是非クラシックブルーのアイテムを合わせてみて。

2020年トップクラスのトレンドカラーとして注目されているのが、このサンバレッド。冬のレディースファッションに使われる赤色は、ベイグドレッドやボルドーなど、こっくりとした色味が定番。しかしサンバレッドは、非常に鮮やかで明るい色味なのが特徴です。

冬のレディースアイテムはどうしてもくすんだ色味が多いため、全身が暗く見えてしまうもの。しかしサンバレッドをファッションに取り入れれば、明るく存在感のあるコーデに仕上がりますよ。

ファイアドブリックをファッションに取り入れる際は、ポイント使いを心がけると良いでしょう。ファイアドブリックはくすみの強い赤色。全身をファイアドブリックでまとめると、重たく暗い印象のコーデになってしまいます。

全身をファイアドブリックで統一するのではなく、トップスやボトムス、靴などに取り入れてみて。相性が良いとされる、ブラックやネイビーなどのアイテムと合わせるのもおすすめです。

オールブラックをレディースコーデに取り入れるのなら、異なる素材を使うのがポイント。一見挑戦しやすく見えるオールブラックコーデですが、全身が同じ色になるため、どうしてもノッペリとした印象に。しかし素材の異なるアイテムを組み合わせれば、メリハリのあるコーデになるでしょう。

オールブラックのレディースコーデは、重たく見せないことが最重要。アウターとトップス、ボトムスなど、それぞれのアイテムの素材を変えてみて。こうするだけでコーデにアクセントが付き、旬のコーデが完成します。

ウルトラマリングリーンは、部分使いにピッタリのカラーです。暖色系のアイテムが多い冬コーデには、ウルトラマリングリーンなどの寒色カラーは浮いてしまいがち。全身にウルトラマリングリーンを取り入れるのはNGです。

アウターの一部分やボトムスの柄、バッグなど、差し色としてウルトラマリングリーンを使ってみてください。深みのあるグリーンがアクセントとなり、存在感のあるコーデに仕上がります。

クラシックブルーを今風に着こなす時は、一点投入を心がけてください。クラシックブルーも、存在感のある寒色系のカラー。クラシックブルーのアイテムが2点以上あると、チグハグな印象になる恐れがあります。

アウターやトップス、ボトムスなど、アイテム1点のみに取り入れるようにしてみてください。クラシックブルーのシューズやバッグなどを使うのもおすすめです。

情熱的で鮮やかなサンバレッドは、トータルコーデに取り入れる。これが、2020年の正解コーデだとされています。アウターやトップス、ワンピースまで、サンバレッドで固めてみて。

サンバレッドのトータルコーデはあまりに派手すぎる…と感じる方は、トップスにサンバレッドを持ってくるのがおすすめ。ゴールドやブラックのボトムスを合わせれば、上品な印象に仕上がりますよ。

今年の冬のトレンドアイテムとして注目されているのが、Aライントップス。トップスにスリットが入っており、裾が大きく広がるのが特徴。非常に優雅な印象に仕上がるアイテムです。

出しすぎない程度に肌を見せることができるのが、Aライントップスの特徴。体格を選ばずに着られるのも嬉しいポイントです。Aライントップスで、大人っぽいレディースコーデを完成させてみて。

アニマル柄も、最新のトレンドアイテムの一つ。2020年のランウェイで取り扱うブランドが多く見られました。特に多いのが、アニマル柄を使ったセットアップやアウター。主張の強いアニマル柄を全面に出すことで、凛々しい印象のコーデに仕上がります。

アニマル柄でトータルコーデをするのが、2020年の旬ファッション。しかし、全身をアニマル柄で固めるのは派手すぎる…と敬遠してしまう方も多いでしょう。そんな時は、アニマル柄をバッグや靴などに取り入れてみて。他の柄のアイテムで視線を外すことで、バランスの良いレディースコーデになりますよ。

ボアアウターも、大好評のトレンドアイテム。ふんわりとしたボアが、ナチュラルな雰囲気を演出してくれます。フェミニンなワンピースや、きれいめのパンツ、カジュアルなデニムなど、ボトムスを選ばないのも特徴。

丈の長さやリバーシブルで使用できるもの、シルエットなど、様々なディティールの商品が発売されています。種類が非常に豊富なので、自分の個性に合うボアアウターが見つかりますよ。

今年のトレンドカラーには、個性的なカラーが選ばれています。最新のトレンドカラーを取り入れれば、オシャレな流行コーデが出来上がること間違いなし。今回紹介したカラーや、トレンドカラーを取り入れたファッションのコツなどを参考に、旬なイメージのコーデを作ってくださいね。