Interview
♯グッドバイブスウーマンvol.12<椎名唯さん/美容師>
#グッドバイブスウーマン。その方の信念や生き方、在り方がわかるような、「10の質問」をお届けします。本連載は、グッドバイブスな友人・知人をご紹介していくリレー形式。第12回目にご登場いただくのは、美容師の椎名唯さん。
2025.06.09公開
椎名唯
1993年富山出身。富山理容美容専門学校卒業後、ブライダルにも興味があり静岡の美容室でブライダルと美容師をやりながら5年勤務したが両立に悩み退職。その後上京して、吉祥寺の美容室に就職し5年半勤務。1年前、「iyu」をopen。愛犬のポムを激愛中。
A. 吉祥寺のTHE SALONSの一室「iyu」にて、個人で美容師をしています。
もともと独立心はまったくなく、ずっと正社員がいいと思っていました。
どちらかというと安定志向ですし、挑戦したくても心配ごとや不安が大きく、なかなか一歩が踏み出せないほう。そんな私が独立して美容師をしているのは、とあるお客さまがきっかけです。
その方は以前働いていた美容院の常連のお客さま。ある日、そのお客さまが美容院にいらっしゃったとき、とても疲れているように見えました。たまたま、私がシャンプーをさせていただいたので、いつもよりシャンプー後のマッサージを長めにさせていただきました。
とくにそのことに触れることもなく、その日はそのままお客さまはお帰りになられました。
そして次にご来店された際に、「前回、マッサージを長くやっていただきましたよね」と、お菓子をいただいたんです。そのことがあって、“ああ、やっぱりこういう仕事の仕方がしたいな”と強く思いました。
ほかにもさまざまな理由はありましたが、「お客さまの気分も来店毎に違うからこそ、お客さまから感じ取ったものを、自分なりに提供していきたい」と、独立したきっかけになったひとつの出来事です。
A. 原動力はやはり、お客さま。
綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、誰かのために頑張ることが、自分の満足にもつながっています。
A.仕事で大切にしているのは、「手から伝わるものがある」です。
とくにシャンプーは頭に触れっぱなしなので、気持ちが入っているかどうかはとても伝わりやすいと思っています。
経験年数がある人のシャンプーより、新人の子のシャンプーのほうが気持ちいいときもあります。テキパキしていればいいという問題でもなく、細部まで気を遣う一生懸命さが心地よかったり。
プライベートで大事にしているのは、「自分がされてうれしいこと、心地いいことをする」。私が言われて嫌な気分になった事をきっかけに、人への伝え方をすごく考えるようになりました。とくに言いづらい事を伝えるとき、いったん自分が言われたときにどう感じるかを考えてから伝えるようにしてます。
A.「したことは自分に返ってくる」。
善い行いも悪い行いも、自分に返ってきます。そう思わされる出来事があったので、これは本当にそうだな、と思っています。
いいことをしているほうが気持ちがいいし、自分に悪いことが起きてほしくはないですからね(笑)。
A. 義理の両親からおすすめされたドラマ「リラの花咲くけものみち」です。
獣医師の女の子が主人公の話なのですが、犬を飼っているので動物系はすぐに泣いてしまいます。おすすめなのでぜひ見て欲しいです!
A. 気分が下がり気味のときは、ゆったり音楽を聴きながらお風呂に浸かります。
あとは、人に期待しないこと。
他人に期待をしてそれが自分の思い通りにならなかったときに、人は不満や怒りの感情が出ることが多いと思うんです。たとえば、「〜してくれなかった」とか。それって、してくれると思っていたと勝手に自分のなかで思っていたこととかもありますよね。
人を変えること、思い通りにすることは、なかなかできない。
「この人はこう。じゃあ、自分はどうする?」と考えると自然と自責になって、私はとても楽になりました。
人に触れる仕事なので、自分がなるべくいい状態でいたいなと思っています。
A.「道を聞きやすそうな人」「芯がありそうな人」。
「〜そうな」という言葉には、他者から見てそんな人でありたいなという意味です。
自分のなかで意識するだけでなく、「芯があるな」「いい人そうだな」というのが他人にも伝わるような、そんな人でありたいです。
A.あっても困らないけど、なくてはならないもの。今の自分がこれからやりたいことにとっては、お金は必要不可欠です。あとは買い物が好きなのでお金がなければ買えません(笑)。仕事でいうなら、自分の技術、接客に対していただくお金はすごく重い物ととらえています。この物価高のご時世で、みんな大変ですからね。だからこそ、いまの自分はその価格をいただく価値があるのかどうか、わりと頻繁に考えてます。
A.海外に行ったことがないんです! おしゃれな街並みや壮大な景色、憧れはあります。
ずっと思っているのは、"死ぬまでにオーロラを見ること"です。
A. ヘッドスパを勉強したいです。
ヘッドスパを自分で体験して、いろんな可能性を感じているんです。ヘッドスパのあとって頭だけでなく、身体、心もスッキリするんです。癒しを求めてやる方が多いですが、そこに+α、身体の不調を良くしたりできればいいなと思ってます。このきっかけをくださったのも、お客さまです。美容室にヘッドスパルームなんか作ったらお客様も癒されるだろうな〜と思っています。
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