Interview
♯グッドバイブスウーマンvol.7<wanaco**さん/抽象表現画家>
#グッドバイブスウーマン。その方の信念や生き方、在り方がわかるような、「10の質問」をお届けします。本連載は、グッドバイブスな友人・知人をご紹介していくリレー形式。第七回目にご登場いただくのは、抽象表現画家のwanaco**さん
2024.12.23公開
wanaco**
広島発。抽象表現画家。2014年より広島市内で活動を開始し、現在は東京都内を中心に展示を行っている。手のひらサイズの作品から眺める作品まで、最近は粘土による立体作品も制作。“言葉になる前の感情を大切に”、絵を描いている。
A.抽象表現画家として活動しています。
”言葉になる前の感情を大切に”絵を描いています。
空を見て「綺麗」と思う感覚には、色彩の法則や光の角度や分子レベルの何かが存在していて説明ができるものかもしれません。ですが多くの人は「綺麗」と思ったその瞬間はもっと直感的で本能的に心震わせる感覚が存在しているのではないかと信じています。
抽象表現を通じてもっとアートを身近に、角度や方向にとらわれない自由な感覚でお家で過ごすおともになったらと思い、手のひらサイズの作品から制作しています。
日によって変わる光の色や角度、時間帯や観ている方の感情によって見え方が変わる作品制作を行なっています。想いのままに創造の世界を膨らませて、作品に一つだったストーリーから受け取り手の感性を伝って無限大のストーリーが生まれることを楽しみに作品制作や展示、SNSでの発表を行なっています。
A.幼い頃からチラシの裏に毎日何時間も絵を描いていました。趣味という感覚があまりなくて、生活のひとつであり、”テレビを見る”に近い感覚だったので、20代半ばに「趣味がない〜」と嘆いていた私に知人が「絵があるじゃない」って言ってくれたのがきっかけで、改めて絵と向き合うようになりました。
絵を描いているということを知って「こんなの描ける?」とか展示やイベントにちょこちょこ参加させて頂くようになって今に至ります。
アートをもっと身近にというのは大学生時代に学芸員実習を受けていて感じていたのですが(美術系の大学でなく家政科部でしたが)、具体的に行動に移し始めたのは緊急事態宣言が出ておうちでの時間が見直され始めてからです。
日本の住宅事情的に大きな作品は飾れないけどフィギュアとか推しのグッズとか集めちゃうあの感覚!と思ってあの頃画材屋さんも開いていなかったのでホームセンターでハガキサイズの一枚板を買って来て描き始めたのが始まりです。
大事な服をちょっと頑張ってお金貯めて買う…くらいの感覚で絵画も購入してもらえたらいいなぁと思っています。
A.部屋に入る日の光と観葉植物ズ、体が自然に動く音楽とお洗濯の香り、自然と笑顔になる美味しいご飯、ハッとさせてくれる映画・本、ビビビと来る絵画などの作品たち、風の音と草の匂い、人の温かさ、コーヒーを飲む時間、お布団。
A.たくさんあります。ターンしすぎてますが元に戻って来ていないので螺旋状に登っていっていると信じています(笑)
精神的な成長が遅いので10代は同級生が働いていることで外の世界に目を向けることができて自分の苦手だ嫌だと思う時に一歩踏み出すきっかけをもらったり、20代は絵をまた描こうと思えるきっかけをもらったり…。
抽象表現を主体にするきっかけとなったのはアーティスト仲間と一緒に見に行った上野の森美術館の展示とその時話した、「和食は引き算で洋食は足し算」という会話の内容ですね。
その頃は絵の具を足すことしかしていなくて絵の具を引いてみることにしたら表現の幅が広がって!
あの頃はまだ具体的に何かを描かないといけないと思い込んでいたんですが、何かの感想を言葉にするのが苦手で抽象表現で色に落とし込むっていう表現を個人的には行なっていてどんどんその表現の方が自分には合っているんだなと気づいて絵を描くのが苦しくなっていたところから楽しいに変わりました!
A.その時々で変わりますが、今は漫画『ハイキュー!!』の「苦しくなった時の一歩」というセリフです。
ポジティブなものもネガティブなものも、その時必要だったからその時もらってアンテナに引っかかるんだな、と思います。
A.『私の体がなくなっても私の作品は生き続ける』(篠田桃紅著)
本屋さんでたまたま目があって手に取った本です。大正生まれの女性抽象作家さんの言葉が記されています。戦後間も無く墨を使った抽象表現で新たな芸術を切り拓いた方だそうです。この本で初めてこの作家さんを知りましたが日々制作する上で考えていること抱く感覚への共感と新たな気づきを頂けた一冊です。
A.自分に必要な物事、人は必要な時にやってくるということ。そして、そのためのアンテナを張っておくこと(よくへなってしまって内側にこもっちゃうことが多いのでハッとしてまた…の繰り返しですが…このインタビューを機に改めて再認識させていただいて感謝です)
無理矢理やっても失敗したり誰かを嫌な思いにさせてしまったりするんです。もちろん、そこからたくさんの学びもありますがカチッとちゃんとハマってないなという感じになってトラブルも多い。
必要な時に来たものは点と点が線になって繋がって先の先まで見渡せるんですよ。なのでそこまで足を止めず準備を怠らないようにこれからもいたいです。
A.内から光を放てる人
憧れ・願望ですが、人に元気を与えられる人って内から光を放っているように見えます。私もそう在りたいです。
自分ができない物・コトを頂くために自分ができることの代わりに返すもの。
りんご何個が私の絵とイコールかはわからないから、それの代わりに数値化して渡すものだと思います。本来は争いをなくすために存在するものなんじゃないかって最近思うようになりました。
A.一生絵を描いて生きていきたい。
自分の絵で覆い尽くした部屋で作品を浴びる展示がしたいです。
糸の宝飾「PLANET OPERA THEATER」のYONAさん
「“グッドバイブス”な人という言葉を聞いて1番に思い浮かびました!ご自身の感性で世界を見てらっしゃっていつも発信されている言葉をインタビューという形で一つひとつ思考を拝見してみたいなと思いました」(wanaco**さん)
最近の記事
Recent articles
「美容は人生に必要なエッセンス」。飯田安紗美さんが描く、J-Beautyの未来とは
「Beautyを通じて日本と美容業界の可能性をつなぐ」ことをミッションとし、新規事業やマガジン、複業支援などを通じて、J Beautyを世界へ拡げる活動をリードしている飯田 安紗美さんにインタビュー。日本の美容業界の可能性とは? その未来とは? 飯田さんの人生経験ならではの想いを語ってもらいました。
2025.06.30
Interview
Career
“ビリギャルから起業家へ”小林さやかさんが本気で挑む日本変革。
『ビリギャル』として一躍有名になった小林さやかさん。偏差値30から慶應合格というサクセスストーリーの主人公でありながら、彼女が伝えたいのは「頑張れば夢は叶う!」なんていう、単純な話ではありません。教育や人生について独自のスタンスで発信を続ける小林さんに、現在の活動や目指しているものを聞いてみました。
2025.06.24
Interview
Career
「私のバイブル」 vol.8/女優・安生めぐみさん
自身が持つ才能を活かし、クリエイティブな生き方をしている素敵な人に、ミューズたちの指針や道標となり、My Museの在り方を体現するような映画や本、アートをご推薦いただく「私のバイブル」。
2025.06.18
Culture
♯グッドバイブスウーマンvol.12<椎名唯さん/美容師>
#グッドバイブスウーマン。その方の信念や生き方、在り方がわかるような、「10の質問」をお届けします。本連載は、グッドバイブスな友人・知人をご紹介していくリレー形式。第12回目にご登場いただくのは、美容師の椎名唯さん。
2025.06.09
Interview
絵描き・アニーさんがつくる、言葉の“チカラ”を集めた一冊の本
バンライフをしながら、絵描きをするアニーさんにインタビュー。アニーさんは「生き方」を探究するため、さまざまな分野で活躍する人々にインタビューした本を自主制作。制作に至った経緯、その想いを語っていただきました。
2025.05.26
Interview
Career