Wellness
Culture
「手つかずの地球(ジオ)の風景がおもてなし」。地球や人との繋がりに思いを馳せるジオホテル
本質的なモノ・コト・旅を紹介する「My Muse Selection」。今回は、島根県・隠岐諸島に位置する“泊まれるジオパークの拠点” 「Entô」をご紹介。
2024.12.09公開
島根半島から約80km。
日本海に浮かぶ隠岐諸島の中ノ島(海士町)に位置する「Entô」。
隠岐諸島はユネスコ世界ジオパーク(※)に認定されており、「泊まれるジオパークの拠点施設」として2021年夏にOPENしました。隠岐で連綿として続いてきた大地の変化、その上に育まれてきた生態系、そして人々の営みに触れる。
そんな旅の入口として過ごせる場所です。
(※)ジオパークとは?
大地の成り立ちとそこに息づく生態系、その地に暮らす人の営みの関係性を読み解き、持続可能な発展や資源の保全・活用を考える場のこと。
「Entô」は、漢字をあてると「遠島」と書きます。かつての隠岐の島が、後鳥羽上皇や後醍醐天皇といった貴人の配流地だった歴史性からとられています。
都市から遠く遠く離れた、地球にぽつんとある島。
コンビニも映画館もない。けれど、だからこそ、人はまっさらな自分に戻れる。次なる希望に出会い、新しい物語を始められる。
飛行機でどこへでも簡単にいける時代、「遠さ」がもたらす価値を、世界中の縁ある方々へ。
そんな想いが込められて、「Entô」と名付けられたそうです。
「私たちのもてなしは、眼前に広がる手つかずの地球(ジオ)の風景です。そのため客室は、間口を広く取り、外に面した空間を最大化した設計となっています。そして奥行きが浅い空間のため、目の前に広がる島前カルデラを全身で感じられ、あたかも自分自身が隠岐の雄大な景色、ジオスケープ中にいるかのような感覚を味わえます。行き交う船の姿を眺めながら、ジオパークの雄大な風景に溶け込み『なにもない』という新しい贅沢を心ゆくまでお楽しみいただけます」(Entôマーケティング室・佐藤奈菜さん)
「Entô」ではアクティビティとして毎日16:00〜、EntôWalkを開催。別館(NEST)1階のGeo Loungeからスタートし、周辺を歩きながら、目の前にある自然や食べ物、行き交う人々、それらの魅力と背景を「Entô」スタッフが紹介。スタッフとともに展示や、「Entô」のまわりの景色などを深く知ってみる時間もおすすめです。
また別館(NEST)1階には、「本物に触れるための予習の場」として設計された展示室Geo Room “Discover” があります。Entô Walkやチェックイン前にも見学可能。地球と隠岐の成り立ち、さらには島前3島(中ノ島・西ノ島・知夫里島)の魅力を学ぶことができます。
「予習が終わったら、ぜひ実際の島フィールドへ。本物だけが持つ色や音、匂いを感じてみてください。今日しか見ることのできない風景や、ここにしかない自然と人の営みを全身で体感することで、隠岐の魅力がさらに深まります」(Entôマーケティング室・佐藤奈菜さん)
日常から離れ、豊かな時間を過ごせる今冬限定の滞在プランも用意。
2007年、ちいさな図書室しかなかった海士町にて、港や公民館など島のあちこちに図書スポットを設置して島全体を図書館にする「島まるごと図書館」という活動が始まりました。中央図書館ができた現在でも、この取り組みが続いており、「Entô」も分館としてその役割を担っています。
この「島まるごと読書プラン」では、事前アンケートにて、お客様ご自身のことや、これまでに読んだ本の中で印象的だったもの、また期待する読後感などを自由に書いていただきます。
そのアンケートをもとに、島中で読書できる環境を作り出した中央図書館の司書さんが「今のあなた」にぴったりの本5冊をセレクト。
またこのプランオリジナルの、読書をしながら片手で楽しめるEntô Diningのお菓子と、島のほけんしつ 蔵による読書のためのブレンドハーブティーをセットでご用意しています。
隠岐の穏やかな時間と雄大なジオスケープの中で、ほっと一息つきながら、本との出会いが楽しめます。
「なにもない」からこそ、自分自身の中にあるものを見つめ、「足るを知る」ことで充足を得る、「Entô」ならではの贅沢な時間を過ごしてみては?
■期間:11月1日〜2月28日※年末年始を除く(販売期間:10月1日〜2月28日)
■内容:司書さんの選書「5冊」(事前アンケート実施)
※ 読書のお供にお菓子とお飲み物付
■住所:島根県隠岐郡海士町福井1375-1
■Tel:08514-2-1000
■ 客室数:本館18室、別館18室
■料金:1泊2食付2万8380円~(税込・サ別)
カード|AMEX、DINERS、Master、VISAなど
IN|14:00 OUT|11:00
■夕食・朝食|ダイニング
■施設|ジオラウンジ、ダイニング、ショップほか
■アクセス|飛行機/米子空港からバスで25分→七類港から高速船で110分(フェリー255分)または出雲縁結び空港から30分→隠岐世界ジオパーク空港からフェリーで70分
最近の記事
Recent articles
滞在可能時間は、最大25時間! サウナ好きの素人が作った最上の貸切サウナホテルがOPEN
本質的なモノ・コト・旅を紹介する「My Muse Selection」。今回は、千葉県勝浦市にOPENした貸切サウナホテル「SSS(Shinichiro Sauna Shisetsu)」をご紹介。
2024.12.24
Culture
♯グッドバイブスウーマンvol.7<wanaco**さん/抽象表現画家>
#グッドバイブスウーマン。その方の信念や生き方、在り方がわかるような、「10の質問」をお届けします。本連載は、グッドバイブスな友人・知人をご紹介していくリレー形式。第七回目にご登場いただくのは、抽象表現画家のwanaco**さん
2024.12.23
Interview
「手つかずの地球(ジオ)の風景がおもてなし」。地球や人との繋がりに思いを馳せるジオホテル
本質的なモノ・コト・旅を紹介する「My Muse Selection」。今回は、島根県・隠岐諸島に位置する“泊まれるジオパークの拠点” 「Entô」をご紹介。
2024.12.09
Wellness
Culture
「自分の可能性にオープンであることが、新しい道を切り拓く」NY在住キュレーター・斯波雅子さんが導く日本アート界の新境地
NY在住歴は約20年。現地でアート団体を運営する斯波雅子さんにインタビュー。大学時代からアートに魅了され、アート界の中心地でもあるNYで転職を繰り返しながらアーティストをサポート。2020年に独立し、アート&テック系の事業会社や非営利団体を立ち上げた彼女。活動の真意や、そのうえで大切にしているマインドなどを伺ってみました。 Photo by Dave Krugman
2024.12.05
Interview
Career
「一人ひとりが成長ではなく、“成熟”していく世界へ」食べる瞑想を通して伝えたい、本質的な豊かさとは/Zen Eating代表・Momoeさん
禅や食べる瞑想「Zen Eating」を伝えながら、国内外で活動しているZen Eating代表・Momoeさんにインタビュー。食べる瞑想「Zen Eating」とは、今日からできる、幸せな食事の方法です。そして、私たちがあらゆるものとつながっているということを気づかせてくれます。Momoeさんが、Zen Eatingを通して実現したい世界とは? そして、今後の世界で問われる、本質的なWell-beingとは。
2024.12.01
Interview
Wellness