Wellness
【Ablxs】/あなたに魔法をかけてくれる、香水を
なぜ、私たちは「からだにいいもの」を使いたいと思うのでしょうか。
健康になりたいからでしょうか?
美しくなりたいでしょうか?
どれも、正解かもしれません。
しかしその奥に潜むリレーションシップ(関連性やつながり)に、目を向けることこそが本質的なウェルネスにつながるのではないでしょうか。
2024.06.09公開
本質的なウェルネスを目指す人に送る、「My Muse Selection」。
第三回目は、フレグランスブランド「Ablxs(アブラクサス)」です。
Ablxsのテーマは、「自己解放する香り」。
自分の可能性を広げたいとき、魅力を開花させたいとき、ぜひ手に取っていただきたいフレグランス。
ひと昔前までフレグランスは「異性のためのもの」という印象が強かったですが、いまやセルフケアのひとつであり、その人の一部といっても過言ではないでしょう。あなたの毎日がさらに豊かになる香りを、ここで見つけてみてください。
Q.ブランドの想い、コンセプトを教えてください。
Ablxs(アブラクサス)は、万華鏡のように移り変わる「あなたの中にある多様性」を自由に表現する、“自己解放する香り”をテーマにしたMade in Japanのフレグランスブランドです。
ブランド名であるAblxs(アブラクサス)は、光と闇、二つの顔を持つ異端の神の名に由来しており、魔法の言葉“アブラカタブラ”の語源にもなっていると伝えらえています。
香りをひと吹きするだけで、魔法のように気分をチェンジし、色々な表情、感情のご自身を楽しんでいただけたらうれしく思います。
Q.どういった経緯から、ブランドが立ち上がったのでしょうか?
高校卒業後美容の専門学校在学時にご縁あって化粧品・フレグランス雑誌に特化した編集者のアシスタントをさせていただいていました。その際に一冊で300種近くの香水を紹介する本に携わり、それぞれのフレグランスブランドが持つ哲学、香りの物語性や触れ魅了されます。
その後、百貨店の美容部員(販売員)として従事し売上No1などを度々獲得し、これはこれで自分に向いている仕事だなと感じたものの、次第に自分の中の創造性をもっと生かした仕事がしたい、自身の化粧品ブランドを作ってみたいと思い始めます。でもどうしたら実現できるのかな?と考えていた際に、フレグランスの世界に携わっていた時のことを思い出し、化粧品×物語性を伝えるアイテム=フレグランスだ!とひらめき、ブランドを立ち上げいまに至ります。
また、20歳の頃から学んでいた占星術やタロットなどの、神秘的な世界観を自身のプロダクトにも盛り込み、現在のメインコレクション「MOON EAU COLLECTION」が誕生しました。
Q.香りが人生にもたらすものとは?
香りは、シュッとひと吹きしただけで気分を変えてくれたり、なりたい自分像を纏うように、自信を与えてくれるものだと感じています。
生活必需品ではないので普段使わないという方もいらっしゃるかもしれませんが、一瞬で「意識を変えてくれる」魔法のようなアイテムなので、ぜひ人生で一度は試してもらえたらいいなと思います。
たとえばすっきりしたシトラス系の香りで清々しさを感じ心のモヤモヤを吹き飛ばしたり、ローズの香りに包まれてうっとりとした気分に浸ったりと、自由に遊ぶようにトライすることで、新たなご自身の一面と出逢うことができるのが、香りの魅力だといえます。
Q.Ablxsの商品作りはどのようなプロセスで行っていますか?
はじめにChiyoの頭の中に降りてきた情景を、香りを通してみなさまと共有できるように、色のイメージや、それが香料に置き換えると一体どのようなもので再現できるのかを考え、頭の中のパレットから探します。そして試作を重ね、自分以外の数人の方にも同じ情景を浮かべてもらえたか確認が取れたら商品化となります。
たとえば、一番人気の「OBLIVION/新月の香り」の場合、しんしんと降り積もる雪と、その下に眠る緑の樹々たちのイメージの香りで調香されています。それを白く清潔なシクラメンやスズランの花で雪のひんやり感を表現したり、樹々のにおいをユーカリ、土っぽさをベチバーで表したりと、細かなニュアンスに対して何をどのくらいの量を使ってつくっていくのか、緻密な作業の繰り返しで香りが誕生します。
また、香りは目に見えないものなので、その香りを象徴するパッケージデザインやイメージ写真含めての商品だと考えています。それらがすべてパーフェクトになったところで、やっと香りの世界観が完成します。
Q.商品を作るにあたって大変だったこと、苦労したことはなんですか?
大きなロットで安心安全に製品化するためには、自身で一つひとつ作るわけにはいかず信頼できるOEM会社様、香料会社様を探すのに苦労しました。
また、私の頭の中にある世界観を具現化するパッケージデザインを作るため、特に月の満ち欠けのイラストデザイン部分にはかなりこだわっており、何度もイラストレーターさんと共に修正を繰り返しながら完成に至りました。
Q.どんな人に使ってほしいですか? また、どのように使って欲しいですか?
さまざまな自分のキャラクターをどれも隠すことなく日替わりで楽しんだり、苦しいときにご自身に寄り添ってくれるアミュレット(お守り)となる何かを探している方に、ぜひ手にとっていただけたら嬉しいです。
この香りを使って周囲にどう見られるかな?と気にするのではなく、自分のための喜びや楽しみとして、自由に使ってもらえたらと思います。
Q.香水はどう選ぶのがおすすめでしょうか。
ブランド別に選ぶなら、そのブランドが目指しているビジョンやコンセプト、哲学が自分の生き方と合っているのかまず見て欲しいなと思います。また、その香水ボトルを自宅に飾りたいか?という視点で選ぶのも、毎日目にしながら使うものなので、香りを纏う瞬間の心地よさにも繋がり、案外大切なポイントかもしれません。
その上で、2、3フレグランスのタイトルや使われている香料などを見て、気になったものを直接肌に乗せて30分ほど置き、一番しっくりと自分の肌になじむものを選ぶのが良いのではないでしょうか。
Q.ブランドがこの先目指すものは?
香りのみならず、みなさまの生活そのものをよりポジティブなものに導けるようなリトリートや講座など、楽しみながら意識が変わったり、良い方向へ導いていけるような取り組みをしていきます。
世界に暮らす全員が、自分らしく自己表現できるようなサポートをしていきたいので、そういったお気持ちをお持ちの企業や団体、個人と協業し、より大きなエネルギーを動かしていきたいです。何か一緒にやってみたいという方がいらしたら、お声がけいただけたらうれしいです。
Q.本媒体で考える「MUSE」は、ゆるぎない信念を持っている自分本来で生きている女性、です。Chiyoさんが考える「MUSE」像があれば、教えてください。
本音で話せるひと。飾りすぎず、自己卑下もせず、ただありのままの自分を表現できるひとが「MUSE」なのではないかと感じます。
香りを纏うことで、いつもの自分、いつもの毎日にひと雫の豊かさが生まれたならば。
五感を刺激してくれる香りは、さらなる魅力を引き出してくれるツールでもあります。
Ablxsの魔法で、あなたらしい美しさを表現してみては?
取材・文/竹尾園美
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