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コロナでハロウィーンはどう変わる?最新のアメリカハロウィーン事情
日本でもすっかりおなじみとなったハロウィーン。
アメリカでは、子どもから大人まで、家族で楽しめる人気行事のひとつです。
しかし、未だにコロナウイルスの収束が見えぬアメリカでは、この人気行事にも暗い影を落としています。
2020.10.13公開
通念では、夏の終わりを告げるとともに、街中がハロウィーン一色に染まって行くのですが、今年はなんだか寂しい印象を受けます。日本列島と、ほぼ同じ大きさの面積のあるカリフォルニア州では、今年のハロウィーン行事を行うことを州が正式に禁止しました。今までになかった事態に、困惑している方が多いのは事実ではありますが、できる範囲で子どもたちを楽しませようとするアイディアも多く見受けられます。
日本では、若者の間でコスチュームに身を包みパーティーする印象が強いハロウィーンですが、そもそもハロウィーンとは、なんの祭日かご存知ですか?ハロウィーンは、古代ケルトのサムハインが発端とされていて、サムハインとは、収穫時期の終わりを祝うもので「夏の終わり」を意味しました。
この時期は現実世界と霊の世界の扉が開くとも言われており、例が現実世界へと舞い込んでくるものと信じられており、そのため人々は衣装を身を纏い、焚火をして悪霊を追い払っていたと言われています。
もともとは、悪霊を取り払うためだけのものでしたが、長い歳月をかけ時代にそったものへと姿を変えていき、子どもたちが衣装に身を包み各家庭をまわり、いたずらするかお菓子をねだるトリックオアトリートが、ハロウィーンイベントの定番となりました。
子どもたちが各家庭を回るイベントには、危険が伴うのも事実。そして、今やコロナウイルスの影響もあり、今年は”Door to Door”で行うトリックオアトリートは、カリフォルニア州のみならず多くの州や地域でも自粛が要請されています。そんな中、おもしろいアイディアも!
それは、トリックオアトリートならぬ、トランクオアトリート!トランクとは、車のトランクのことで車のトランクを飾り付け、ハロウィーンを楽しむもの。野外であれば、三密を避けられるだけでなく多くの大人の目が届く利点もあります。
実際に私の住む近所では、トランクをデコレーションした多くの車が集まり、子どもたちが回れるトランクオアトリートのイベントが毎年開催されています。しかし、残念ながら今年はやむを得ず中止が決定。敷地内やガレージに止めた車のトランクをハロウィーン使用に飾り付けをし、親しい家族や友人数人だけでトランクオアトリートを楽しんでみるのも良いかもしれません。
コロナウイルスの影響により、室内でパーティーを行うのが困難な状況が今でも続いているアメリカでは、ドライブ・バイ・パーティーを行う方も増えました。ドライブバイパーティーとは、車や窓ガラスに”Happy Birthday”や”Happy Anniversary”などのデコレーションをしてドライブを楽しんだり祝うもので、いつものようにゲストを招いてのパーティーができない中でも、しっかり祝うのがパーティー文化が根強いアメリカならでは。
実際に私も参加したことがありますが、お誕生日の主役の家に決まった時間にゲストがドライブスルーにてお祝いしました。コロナウイルスによるパンデミックがなければ、このような形でのパーティーは無かったと思うので、残念ではありますが、少し新鮮でした。今年のハロウィーンでは、ドライブバイハロウィーンが増えそうな予感!?
ハロウィーンに欠かせないアイテムといえば、かぼちゃ!10月に入ると、パンプキンパッチが始まります。ハロウィーンで使用するパンプキンを自分で選んで楽しむパンプキンパッチは、子どもと大人が一緒に楽しめるハロウィーンに関する行事のひとつです。
パンプキンパッチで収穫するかぼちゃは、観賞用のかぼちゃでハロウィーンやサンクスギビングなどのデコレーションに使用します。ハロウィーンでは、パンプキンパッチで手に入れたかぼちゃの中身をくり抜き、好きなデザインを彫刻し、完成したら中にはキャンドルを灯して楽しみます。パンプキンカービングは、本来の焚火をして悪霊を追い払う部分に通ずるものがあり、その名残なのかもしれません。
今もなお、先の見えないパンデミックの最中で、ついつい暗い気持ちになりがちですが、子どもも大人もできる範囲で精一杯ハロウィーンを楽しもうとしています。州や地域によって、取り決めや禁止事項などのばらつきはありますが、場所によっては簡単なハロウィーンイベントが開催される場合もあるようです。この場合も三密を避け、ソーシャルディスタンスを保つなどの安全面を最優先し、野外やドライブスルーで行われています。
トランクオアトリートやドライブバイパーティーなど、車社会のアメリカならではのアイディアではありますが、時代の変化によって姿を変えてきたハロウィーンのように、現状に合わせ、できる範囲でハロウィーンを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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