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サステナブルファッションに注目!エコ×おしゃれに取り組むブランドをチェック
サステナブルファッションが話題だけれど、具体的にどんなブランドがあるの?服やバッグ、シューズにアンダーウェアといった種類別に、サステナブルを意識したおしゃれに取り組むブランドを、一挙にご紹介。サステナブルファッションの意味と一緒に、チェックしてみてください。
2020.11.25公開
サステナブルファッションは、生産や流通の過程でSDGsに配慮していることが特徴。SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、持続可能な開発目標を意味する言葉になります。2015年に国連で採択され、2030年までに世界規模で達成すべき目標として定められました。
SDGsは全部で17の項目に分かれますが、ファッションが関係するのは12番目の項目。「つくる責任つかう責任」という、地球環境と社会環境に配慮することを意味する目標のもと、多くのファッションブランドが協定を結びました。
サステナブルファッションは、一定の条件を満たしておく必要があります。どのような条件が挙げられるのか、一例を見てみましょう。
主に以下のような条件を満たしているものが該当します。SDGsの目標をもとに、地球環境と社会環境に配慮するという具体例です。
サステナブルファッションの条件
サステナブルファッションに対するブランドの取り組み方は色々。特定の商品でのみサステナブルの条件を満たすところもあれば、生産・流通で100%サステナブルを実施するところもあります。
これからのファッションでサステナブルを意識するのであれば、ブランドごとの傾向を押さえておくのも良いですね。消費者として、どの分野に貢献できるのか意識してみましょう。
『KOWTOW(コウトウ)』は、ニュージーランド発のレディウェアブランド。シンプルかつシックな雰囲気の服を展開しています。
インドのフェアトレード農家と契約し、生産されたオーガニックコットンをすべてのコレクションに使用していることが特徴。また、染色やボタンなどに至ってもエコ素材が用いられています。
『Maison Cléo(メゾン・クレオ)』は、母娘の二人で運営しているフランス発のブランド。娘がデザインを担当し、母が作るという生産スタイルを取っています。
メゾン・クレオの服は、在庫処分生地が素材として再利用されていることが特徴。シルクやコットン、リネンといった天然素材の生地だけが選ばれます。生産と販売のスタイルも独特で、1週間で仕立てられる量だけに限定。完全受注生産型のブランドです。
ニューヨーク出身のマラ・ホフマンによって立ち上げられたブランド『Mara Hoffman(マラ・ホフマン)』。世界の民族衣装からインスピレーションを得たデザインが特徴です。
サステナブル意識も高く、天然素材や有機素材を用いたエコな服作りをしています。また、動物のレザーやファーの使用も避けているアニマルフリーなブランドとしても有名です。
『Rave Review(レイブ・レビュー)』は、ストックホルム発のブランド。アップサイクルに特化した服作りを行っていることが特徴です。
アップサイクルとは、サステナブルなものづくりのための新たな方法論の一つ。廃棄されるはずのものに、アイデアやデザインといった付加価値を付けることで、全く別の製品にアップグレードすることを指します。レイブ・レビューは、カーテンやブランケットといった身近な布製品を、ドレスなどに生まれ変わらせます。
アップサイクルと伝統工芸の活性化を意識しているのは、『CHOPOVA LOWENA(チョポヴァ・ロウェナ)』というロンドン発のブランドです。
特徴は、在庫処分品の生地を、ブルガリアの伝統を取り入れたデザインの一着に仕上げること。洋服のために調達される在庫処分品の生地も、ブルガリアの伝統織物生地だとされています。
『ashuhari(アシュハリ)』は、サステナブルを意識した日本発のブランド。持続性可能なエコ素材をもとに、婦人服を展開しています。生地はもちろん、ボタンまでもが生分解される天然素材で作られています。
また、染めや加工で、日本の職人の伝統の技が用いられていることも特徴。熟練の職人が黒蝶貝から作り出した、一点物のボタンなどは必見です。
誰もが知っているハイブランドの『GUCCI(グッチ)』は、サステナビリティに特化した新コレクションを立ち上げています。『Gucci Off The Grid』と呼ばれるコレクションですね。
『Gucci Off The Grid』では、再生ナイロン糸を素材にしたバッグ・靴・財布などが展開されています。レディースとメンズのどちらにも対応していますよ。皮革製品で有名なブランドだけに、注目度が高いコレクションです。
『Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)』は、サステナブルな取り組みで知名度が高いブランド。洋服だけでなく、バッグや靴、財布などの多くのアイテムで、リサイクル素材が使用されています。
とくに、ブランドのアイコンである「ファラベラ」のバッグが有名ですね。表は合成皮革、裏はペットボトルのリサイクル素材を使いながらも、おしゃれで高級感のある一品になっています。
『TUMI(トゥミ)』は、サステナブルなビジネスバッグやラゲージが購入できるブランドとして有名。トラベル関係のアイテムに強いことが特徴で、財布やパスポートケースなども取り扱っています。
リサイクル素材を用いながらも、長持ちする製品を提供。グローバルな修理ネットワークも準備されていて、捨てられてしまうバッグや財布の削減にも努めています。
伝統の職人技を用いたバッグが特徴である『AALUNA(アアルナ)』。コロンビアの先住民族であるワユー族に伝わる、手工芸をもとに作られています。
もちろん生産されるバッグはすべて手作り。職人に公正な賃金を支払う、フェアトレードにも配慮しています。温かみのある一品を使用したい方におすすめです。
『MOTHERHOUSE(マザーハウス)』は、途上国から世界に通用するブランドを作ることを理念としている日本の企業。そのため、販売されているバッグや財布も、途上国の職人の手によって作られています。
通常のフェアトレードとは異なったアプローチで、途上国のものづくりをサポートしていることが特徴。バングラデシュやネパールを始めとした6つの国から、個性的な素材と独自の職人技術を駆使したアイテムが提供されています。
『HEREU(ヘリュー)』は、スペインの職人技が光る、皮革バッグやシューズを扱うブランド。ハンドメイドの素敵なシューズを購入したい方におすすめです。
伝統的でありながら機能的なものが多く、デザインがおしゃれであることから人気が急上昇しているブランドですね。公式サイトではプレオーダーにも応じてくれます。
『VEJA(ベジャ)』は、エコロジカルスニーカーで有名なフランス発のシューズブランド。オーガニックコットンや天然ゴムを始めとした、有機・天然素材を原料にしています。
また、フェアトレードも意識していることも特徴。工業的な中間プロセスを削減して、労働者の収入をアップする取り組みをしています。
アメリカ発のブランド『Brother Vellies(ブラザー・ヴェリーズ)』は、本物のレザーやファーを使いながらもサステナブルであることが特徴。
アフリカの畜産農場の生産過程で出る廃棄物を、素材に転用してシューズ作りをしています。無駄の削減に繋げたうえに、現地の職人の雇用をも促進することに成功しました。
ジュエリーを使用したアクセサリーブランドにも、サステナブルの概念が浸透しています。『ANA KHOURI(アナ・クーリ)』は、サステナブルな原材料を使いながら、デザインにも定評があるブランド。フェアマインド認証を受けた原材料を使用していることが特徴。
フェアマインド認証とは、有害成分の使用の低減や、労働者の労働環境に配慮して採掘された原材料に与えられるもの。例えば、金の採掘では大量の水銀が使用され、土壌の汚染や労働者の健康被害を引き起こしやすいと言われています。
『Lark and Berry(ラーク&ベリー)』は、人工ダイヤモンドを扱うジュエリーブランドとして有名。きらびやかな輝きで人気のダイヤモンドは、紛争を引き起こす反政府組織などの資金源として、非合法な取引がされる場合があります。児童労働や強制労働にも繋がる問題。
ラーク&ベリーは、人工ダイヤモンドを使用することでサステナブル社会に貢献。扱うジュエリーは人工といえども上質で、エレガントなデザインに加工されたものばかり。
『EARTHRISE(アースライズ)』は、ジュエリーで世界を幸せにすることをコンセプトとしている日本のブランド。フェアマインド認証の原材料や、公正な取引で入手したダイヤモンドなどを使用しています。
また、必要以上の研磨を施さない、自然本来の美しさを生かした宝石を使用していることも特徴です。自然および社会環境に優しい原材料を、日本人の緻密な手仕事で素敵なアクセサリーに仕上げます。
『Baserange(ベースレンジ)』は、デンマーク発のアンダーウェアブランド。天然素材や有機素材を原材料とした、エコなアイテムを販売しています。
シルクやオーガニックコットンはもちろん、バンブー素材のブラ&ショーツなども見られますよ。他のブランドよりも伸縮性があり、着心地も良いと評判です。
日本発のブランド『UNDERSON UNDERSON(アンダーソン・アンダーソン)』。和紙とシルクを組み合わせた、日本らしい素材でアンダーウェアを作っています。
天然素材を原料としているだけでなく、合成化学染料フリーな生地がメインであることも特徴。染色されたものも、自然由来の色素を使用しています。環境と肌に優しいアンダーウェアがほしい方におすすめ。
『intimissimi(インティミッシミ)』は、イタリアの人気ランジェリーブランド。2020年の春から、「The Green Collection」という、サステナブルコレクションを展開し始めたことで話題を呼んでいます。
特徴は、再生原料から作った持続可能な繊維を使用していること。また、サステナブルな取り組みをしている他のアンダーウェアブランドとは異なり、おしゃれなデザインのコレクションになっています。サステナブルな下着は華やかさが足りないと思う方は、ぜひ試してみてください。
サステナブルブランドは、洗練されたデザインとエコを両立させたコレクションを展開しています。SDGsに配慮していても、デザイン面で物足りないのでは?と心配されることもありますが、全くの杞憂です。
ファッションの系統もデザインも、バリエーション豊富なので好みのブランドを探してみましょう。レディース服から、バッグ・財布といった小物まで充実していますよ。いまやエコ×おしゃれの両立は当たり前の時代。まずは自分の身に付けるものから環境への配慮を行ってみるのはいかがでしょうか?
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