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ギフトにもおすすめなエシカルジュエリー。日本や海外のブランド10選
皆さんは、「エシカルジュエリー」という言葉を聞いたことはありますか?環境や人、社会に優しいジュエリーとして、注目を集めているものです。今回は、日本や海外で人気のエシカルジュエリーブランドをご紹介。エシカルジュエリーの概要もまとめていますので、参考にしてみて
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2021.05.11公開
エシカルジュエリーとは、人間や自然、社会を尊重して作られたアクセサリーのこと。「エシカル」という言葉には、「道徳的・倫理的」という意味があります。宝石を採掘する人や職人、購入者の権利を守り、喜びに満ちた生き方を提供することが、エシカルジュエリーの目的です。
エシカルジュエリーは、人や自然、社会の全てに配慮しなくてはいけない、というわけではありません。何か一つエシカルな取り組みを行なっていれば、エシカルジュエリーとして認められるのが特徴。
エシカルジュエリーでは、宝石が作られる背景に注目されています。現在、ジュエリーを作るダイヤモンドや金などの鉱物が、紛争の引き金になっていることが問題となっています。また鉱物を採掘する際、児童労働や低賃金労働が行われている、というケースも。
こういった、影に潜んでいる搾取・環境破壊・劣悪な労働などの負の連鎖を断ち切るのが、エシカルジュエリーの目的。マイナスイメージではなく、素材や職人、宝石をつける人の想いを大切にしたい、という思いから生まれた考えなのです。
エシカルジュエリーで重要視されているポイントに、フェアトレードがあります。ジュエリーの素材を採掘している国は、発展途上国であることが多いです。生産者が発展途上国であることに付け込み、正当な対価を支払っていないブランドが多いのが現状。
エシカルジュエリーでは、こういった不当な搾取をせず、正当な対価を払うというフェアトレードを意識しています。働きに見合った賃金を渡すことで、労働者の自立活動や貧困地域の生活力改善が期待できるのもポイント。フェアトレードを行うだけでなく、発展途上国を直接支援するブランドも存在します。
コンフリクト・ダイヤモンドを使っていないというのも、エシカルジュエリーブランドの特徴。コンフリクト・ダイヤモンドとは、反政府組織の資金源となっているもので、内戦や紛争の原因となっています。
コンフリクト・ダイヤモンドを使っている限り、世界から争いがなくならず、ジュエリーにマイナスなイメージがついてしまいます。紛争の発端となるようなダイヤモンドは使わず、正当な方法で輸入された宝石のみを取り扱う。これが、エシカルジュエリーの特徴の一つなのです。
宝石を作る際の環境負荷を軽減する、というのもエシカルジュエリーの大切なポイント。ダイヤモンドなどの宝石は鉱物であるため、無限に湧いてくるわけではありません。量には限りがあり、使い続けると環境に負担がかかってしまいます。
この負荷を和らげるため、天然鉱石の使用をやめているエシカルジュエリーブランドがあるのです。「合成宝石」という人工的に製作された石を使ったり、古い宝石を再利用したりといった取り組みをしているブランドも。長期的にジュエリーを楽しめるように、という願いが元となっています。
人への配慮として、肌への優しさにこだわっているエシカルジュエリーブランドもあります。ジュエリーを付けた時、敏感肌の方だと肌荒れが起こることも。どんな人でもジュエリーを楽しめるように、肌に触れる部分の素材に配慮しているのです。
金属アレルギーを引き起こすとされる鉛やニッケル、コバルトなどは使用しない。またゴールドやプラチナ、シルバーなどの鉱石は0.001%単位で不純物を取り除き、安心して使える品質にする。このような徹底した品質管理にこだわっているブランドも、数多くありますよ。
October birth stone - opal.
— HASUNA Co.,Ltd. (@HASUNA_world) October 8, 2020
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花弁を広げ、咲き誇る花の瑞々しさ───。「Petal」。
しっかりと根を張り、力強く生きながらも繊細でどこか儚げ。
そんな魅力的なひとを思わせる、天然石と優美なデザインが織りなす芳醇な雰囲気漂うコレクションです。https://t.co/rTunht8hA3 pic.twitter.com/c3482vS0jf
HASUNAは、結婚指輪などのブライダルジュエリーをメインに扱っている、日本のエシカルブランド。素材の質はもちろんのこと、フェアトレードや自然環境に配慮しているのが特徴。
またHASUNAでは、採掘や産地の工程がわかるダイヤモンドを使用。素材選びから商品の製作、購入者に届くまでの過程で「透明性」を重視した、エシカルジュエリーブランドなのです。
EARTHRISEは、「ジュエリーで世界を幸せにする」をコンセプトに立ち上げられた、日本の人気ブランド。パキスタンなどの途上国支援を積極的に行っており、フェアトレードを重視したジュエリー製作をしています。
EARTHRISEでは、ジュエリーは日本職人の手によって一つひとつ丁寧に作られています。カットの滑らかさ、指への馴染みが非常に良く、まるで着けていることを忘れてしまうような心地良さ。日本でも人気の高いエシカルジュエリーブランドですよ。
【ニュース】コメ兵がエシカルなジュエリーブランド 買い取りしたダイヤや18金をリメイクhttps://t.co/hyzAlDW7Lt#コメ兵 #REKKA pic.twitter.com/6yzOqAlvhI
— WWDJAPAN (@wwd_jp) February 8, 2019
ReKKAとは、コメ兵によって運営されている日本のエシカルジュエリーブランド。使わなくなったジュエリーからダイヤモンドを厳選し、リメイクするという取り組みが行われています。
またジュエリーから選ばれたダイヤモンドは、直接工房に渡されます。中間に業者を挟まないため、コストを極限まで削減し、お手軽な価格で販売されているのが特徴。日本はもちろん、海外からの注目を集めているブランドです。
in unamとは、エシカルへの様々な取り組みを行っている日本ブランド。in unamで取り扱われているジュエリーには、コンフリクト・ダイヤモンドなどのネガティブな石は使われていません。またダイヤモンドの研磨から彫金までは、全て適切なパートナーシップを結んだ工房でのみ行われています。
フェアトレードを行うことにより、長期に渡る取引を実現しているのも特徴。何世代にも受け継いで使えるような、デザインや素材にもこだわられています。
Rus jewelryは、2017年にニューヨークで立ち上げられた海外ブランド。流行や時代などに左右されない、独特なデザインのジュエリーを取り扱っているのが特徴。流行り廃りに関わらず、世代を超えて愛されるエシカルジュエリーを目指しているのです。
またRus jewelryは、リサイクル企業とデザイナーがパートナーシップを結んでいます。100%リサイクルされたシルバーのみを使うことで、エネルギーや環境への負荷を減らすことが目的。また作業工程においても、ゴミを出さない・環境破壊を引き起こさない・資源を浪費しないことを心がけています。
Hernan herdezのcosta ringとfiesta ring
— 坂口ジャス子 (@jusco0) February 2, 2021
18Kコーティングか14Kで選べる。もう18Kコーティングでいいから全部揃えたいほど今大好きなブランド
18Kコーティングだと3万円前後と非常にお手頃だけど、シンプルなデザインなので札束握りしめて14K購入が一番いいかもしれない pic.twitter.com/8M1SHegeIF
海外で人気のエシカルジュエリーブランドとして、HERNAN HERDEZも挙げられます。ニューヨークを基盤に展開されており、繊細で女性らしく、それでいて流行に左右されないデザインが特徴。このブランドでは、全てのジュエリーがハンドメイドによって作られています。
またHERNAN HERDEZのジュエリーには、リサイクルメタルが使用されているのも特徴。現在市場に出回っているシルバーやゴールドは、鉱山から採掘されています。このままのペースで鉱石を採掘していると、すぐに資源が枯渇してしまいます。捨てられた金属資源を再利用することで、天然資源を守っているのです。
CLEDは、2018年にロサンゼルスで創立された、海外のエシカルジュエリーブランド。CLEDという名前は、「リサイクル(Recycled)」と「アップサイクル(upcycled)」から取ったもの。地球環境への負荷を抑えるため、既存資源を再利用することに注力しているブランドです。
CLEDでは、市場に出回った後に回収されたリクライムシルバーや、廃棄されたガラス瓶などを使用しています。資源を無駄に使わず、新しいジュエリーを生み出すことを目的としていますよ。
更にCLEDのジュエリーは、職人の手によって一つひとつハンドメイドで作られています。ジュエリー製作時の環境破壊を防ぎながら、品質やデザインにこだわられているのがポイント。日本でも海外でも高く評価されているブランドですので、気になった方は作品をチェックしてみては。
courbetは、ウェディングジュエリーを中心に扱っている海外ブランド。パリ発祥のエシカルジュエリーブランドで、結婚指輪や婚約指輪を多数発表しています。環境に配慮した、倫理的なジュエリー作りを目指しているのが特徴。
courbetのジュエリーには、専用のラボで作ったリサイクルゴールドや人工ダイヤモンドのみを使用。人工ダイヤモンドは第三者機関の認証も得ており、品質の高さにも定評があります。また採掘された天然ダイヤモンドよりも、30〜40%ほど低価格で購入できますよ。
Pippa Small - 18K gold meteor shower ring with brown diamonds.#PippaSmall #18K #YellowGold #Ring #BrownDiamonds #Diamonds #Gems #Gemstones #Luxury #Style #Trendy #Fashion #Fashionista #JewelryAddict #JewelryLover #Jewelry #Jewellery pic.twitter.com/kJiixPGd3h
— Goldography (@goldography) December 3, 2019
PIPPA SMALLは、ダイナミックなデザインのジュエリーを取り扱う人気ブランド。デザイナーであるピパ・スモールは、世界各地の伝統技能やカルチャーをジュエリー作りに反映させています。
ジュエリー作りを通して中南米やアジア、中東の世界の伝統を守っていくというのが、PIPPA SMALLのコンセプト。どのように伝統技術をジュエリー作りに落とし込むか、が重要視されています。2013年には、慈善事業とエシカルジュエリー事業が評価され、エリザベス女王からMBEを授与されていますよ。
Ana Khouri's subtle, simple new #jewelry will add a touch of sparkle to your everyday look: http://t.co/qrPatNgiGs pic.twitter.com/czWhRPMI9L
— Vogue France (@VogueFrance) October 12, 2015
ANA KHOURIも、海外で高い認知度を誇るエシカルジュエリーブランドのひとつ。レディー・ガガが身につけたのをきっかけとして、名前が広がりました。
ANA KHOURIでは、ジュエリーの原材料にフェアトレードゴールドを使用。発展途上国に住む人の権利を尊重し、正しい対価で取引をしています。また長年に渡って、社会組織や慈善団体への寄付も行なっています。
私たちが日々使っているネックレスやピアスをエシカルジュエリーに代えれば、人や社会、自然を保護することにつながります。今回紹介した日本・海外のおすすめブランドを参考にして、エシカルジュエリーを取り入れることを考えてみて。
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