春の気配を感じると、心に閉まっていた「旅に出たい欲」がふつふつと湧いてくるもの。東京から約2時間でひとっ飛び。今回は鹿児島市と沖縄島のほぼ中間に位置する、手付かずの大自然が残る楽園、奄美大島を訪れました。

亜熱帯性気候と多様な生態系に恵まれたこの島は、“東洋のガラパゴス”と称され、豊かな自然は世界的にも評価が高く、2017年には国立公園に指定され、世界自然遺産の候補地としても注目されています。特別天然記念物のアマミノクロウサギやアマミトゲネズミなど、ここでしか見られない独自の生態系が生息しているのも特徴です。

写真_DSC06566.JPG

年間通して比較的暖かく、4-6月の平均最高気温は23℃!スギやヒノキが自生しないことから、花粉症とは縁遠い場所と言われています。(たしかに滞在中は症状がピタッと止まりました。)

日本の長い冬に疲れた人、あるいは花粉症に酷く悩まされる人は、今こそ奄美大島へ、身も心も解き放つ避寒旅・避粉旅に出かけてみては?

理想郷に宿る、オーシャンフロントのリゾートホテル「THIDA MOON」

写真_DSC06197.JPG

初めての奄美大島旅にオススメしたい宿泊先は、笠利町に位置する「THIDAMOON(ティダムーン )」

奄美空港から名瀬方面に向かって車で約10分。車の運転に自信がない人はレンタカーを借りずとも、事前に予約すれば空港送迎サービスが付いているので安心。

さとうきび畑や生い茂る南国植物を抜けると辿り着く白亜の建物。青い空と海とのコントラストもまた美しい。

写真_.jpg

広大な太平洋に面し、解放感に満ちたオーシャンビューの部屋から眺める紺碧の空と海。聞こえてくるさざ波の音を全身で感じながら、忙しない日々の喧騒から離れて、ゆっくりと過ごせる寛ぎの滞在を約束してくれます。

夜の海を神秘的に照らす月明かりは、大自然と一体になる心地よさをもたらし、雲のない夜は天体観測も期待できます。

写真_.JPG

翌朝は少し早起きして、美しい朝焼けを目に焼き付けたいところ。朝日が昇り、青い海をより青く、キラキラ輝かせる太陽と、神々しい立神に導かれるように、まるでプライベートビーチのような静けさ余る海辺を散歩します。

写真_DSC06505.JPG

奄美大島に点在する“立神(たちがみ)”と呼ばれる巨岩。理想郷(ネリヤカナヤ)からやって来る神様にとって、その岩は道しるべ。そんな伝説を纏って佇んでいます。海に浮かぶその厳かな聖地に近づくと、とてつもないパワーを授かるものも多いとか。ホテルでヨガマットをレンタルできるのも嬉しいポイント。

写真_DSC06406.JPG

リニューアルしたばかりの「ビストロ奄美」では、「食を通じて奄美の文化を表現する」というコンセプトのもと、地元産の食材をふんだんに使った、地産地消のモダンイタリアン×島料理をいただけます。サラダやソースで使用しているハンダマ、ハママーチといったハーブは、シェフ自ら朝摘みした完全無農薬野菜で、彩りも美しく、お腹も心も満たされます。

写真_DSC06529.JPG

朝食は大島紬の織り子さんによる手作りで、栄養と愛情がたっぷり込められています。荒々しさと繊細さを兼ね備えた、ここでしか味わえない美食体験に思わず舌鼓を打ちます。

世界三大織物のひとつでありながら、世界一緻密な織りと言われる「本場奄美大島紬」の発祥地として知られる奄美大島。約1300年の歴史を誇り、経済産業大臣指定伝統的工芸品として今もなお世界中から愛されています。

そんな大島紬を体感できる美術館と資料館がホテルに併設されています。宿泊者限定で着付け体験も!絹100%で軽やかで暖かく、極上の肌触りを味わえます。

「THIDA MOON」おすすめポイント

  • 空港から約10分というアクセスの良さ。
  • 朝焼けが拝めるオーシャンビューの部屋。
  • 立神が宿る最強パワースポット。
  • 大島紬美術館で着付け体験。
  • 一流シェフが作る洗練されたモダン島料理。
  • 大島紬の織り子さんが作る島朝食。
  • 一泊22,000円〜というコスパの良さ。
  • ちょっと贅沢するならコンセプトスイートルーム。
  • 奄美を愛するスタッフさん達の想いが伝わるホスピタリティ。

施設詳細

施設名:THIDAMOON(ティダムーン )住所:〒894-0505 鹿児島県 奄美市笠利町平126電話番号:0997-63-0006

URL

Writer's Profile

渡辺由布子 Yuko Watanabe

17歳から読者モデルとして「Vivi」「JJ」「non-no」など多数女性誌に出演。MBSラジオパーソナリティとして出演。大学卒業後、化粧品会社勤務を経て、フリーランスに転身し、ヨガインストラクターを務める傍ら、トラベルライターとして世界中を飛び回る。過去渡航した国は40カ国以上。特にタイに精通し、渡航回数は20回以上。ハワイ留学経験有り。現在は拠点をロサンゼルスに移し、東京と行き来してデュアルライフを送る。

渡辺由布子さんの最新記事はこちら

Life is a journey
instagram
Twitter
_DSC1727

「ゴールは同じでも、道のりは自分流」これからの時代が求める働き方改革とは

医療×テクノロジーを組み合わせた事業を展開する「Neautech(ニューテック)」取締役・村山しりかさんにインタビュー。取締役として経営の第一線に立ちながら、一児の母として子育てにも重きをおき、さらに沖縄県からリモート勤務をしている村山さん。仕事にも家庭にもフルコミットしている村山さん流の「バランスの取り方」とは?

2025.04.25

Interview

Career

Thumbnail (1)

「私のバイブル」 vol.7/シンガーソングライター・AISHAさん

自身が持つ才能を活かし、クリエイティブな生き方をしている素敵な人に、ミューズたちの指針や道標となり、My Museの在り方を体現するような映画や本、アートをご推薦いただく「私のバイブル」。

2025.04.21

Culture

Megumi Prof2

「世界を舞台に、“幸せの循環”を生むビジネスを」シンガポール在住・フローレンスめぐみさん

シンガポール発ウェルネス&ビューティーブランド「WHITETREE」代表・フローレンスめぐみさんにインタビュー。「WHITETREE」でプロデュースしているハーブティーは、大手デパートや一流ホテル、病院などで取り扱われ、世界6カ国で展開。海外進出支援から、商品開発の監修、ホテルのウェルネスプログラム開発など、事業は多岐に渡ります。めぐみさんが起業した理由、そして今後目指すもの、本質的な幸せや豊かさについてなど、ビジネスだけではない人生論について、お話を伺ってきました。

2025.04.16

Interview

Career

精油pic

最上のフランキンセンスで、本来の自分へと導く「Nu Frankincense」

ウッディでスパイシーな香りで心身を穏やかにしてくれる、フランキンセンス。実は、植樹が極めて難しい種のため、なかなか上質なものにも出会えないのが実情。今回は希少とされる南オマーン産ボスウェリアサクラのフランキンセンスを扱う、「最上のフランキンセンスで、本来の自分へと導く「Nu Frankincense」をご紹介。なぜだか自分と繋がるような、潜在的に働きかけてくれる香りを楽しんで。

2025.04.07

Wellness

0049_xlarge

PRプロデューサー・笹木郁乃さんが語る、「“いいモノ”だけでは売れない時代に、どう戦う? PRの極意とは」

「エアウィーヴ」「バーミキュラ」を大ヒットさせた立役者でもある、PRプロデューサー・笹木郁乃さんにインタビュー。「PRは、社会を変える力がある」と語る笹木さん。その極意とは? そして仕事や家庭を両立しながらのライフスタイル、自身の在り方についてお伺いしてきました。

2025.04.03

Interview

Career