Wellness
子育て世代の母親と、プレママを助けるフェムテックアイテム
フェムテックというワードを見聞きする機会が増えてきた昨今。
しかし、フェムテックと言っても種類も多く女性のニーズによって必要性はさまざまです。
そこで今回は、プレママさんやママさんに向けて、絶賛子育て中であり、現在第二子を妊娠中の母親である私が、これは絶対おすすめしたい!と思うフェムテックアイテムをご紹介したいと思います。
2021.09.25公開
搾乳機もフェムテックだとご存知でしたか?
搾乳機とひとくちに言っても、手動のタイプから電動のタイプまで種類やお値段はさまざまです。
フェムテックとされる搾乳機は一般的には電動搾乳機を指します。
手動のタイプはママの体力消耗にも繋がりますし、思うように母乳が出ない場合も…
しかし、テクノロジーを活かした電動の搾乳機であれば、パワー調整も可能でそのような心配もなし。
搾乳機の必要性は人それぞれ需要が異なるかと思いますが、私の住むアメリカのママさんたちの多くは、産後間も無くして社会復帰する背景があることもあり、搾乳機なしでは育児は不可能!とおっしゃる方も少なくありません。
1.搾乳をすることによって母乳生産を促すことができる
母乳の出が悪いママさんでも、搾乳機を正しく使用したことで母乳が出るようになったとの声も多く、搾乳機の使用をおすすめする専門家も多くいます。
2.搾乳した母乳はパートナーが赤ちゃんへ与えることができスキンシップを図ることができる
産まれたばかりの赤ちゃんは、おっぱいを飲むことが1番大きな仕事。そのため、なかなか赤ちゃんとパートナーとのコミュニケーションを図る事が難しい…もちろん、ミルクでもOKですが、母乳が出るのであれば、ママから搾乳したミルクをパートナーがあげてみてはいかがでしょうか。
3.ママの睡眠時間の確保につながる
産後のママの睡眠時間は全くないと言っていい程に眠れません。そこで上記のメリットのように、搾乳しておいたミルクをパートナーが与えてくれるだけでママの睡眠時間の確保に繋がります。
4.乳腺炎になるリスクを回避できる
赤ちゃんが急におっぱいを飲まなくなったり、なかなか起きなくて授乳感覚が空いてしまうと、ママのおっぱいはカチカチに張ってしまい、最悪の場合は乳腺炎になってしまうことも。そのようなリスクを回避するためにも搾乳機はとても役にたちます。
赤ちゃんによっては、哺乳瓶を受け付けない子もいますが、それ以外を考えてもメリットの方が大きいと私は感じました。
事実、我が子も哺乳瓶の好き嫌いがありましたが、生後3ヶ月くらいまでは搾乳したミルクを飲んでくれていたので体力的にものすごく助かりました。
3ヶ月と聞くとほんの少しの期間に感じるかもしれませんが、生後間もない赤ちゃんは3時間おきに起きては、おっぱいやミルクをあげる必要があり、さらに授乳はその先も続きます。
搾乳機は出産前に用意しておいて本当によかったと思っています。
出典先:Elvie公式ホームページ内YouTubeより
電動の搾乳機が手動より楽とはいえ、両手が塞がってしまうのは事実*。
そこで新たに誕生した最新の搾乳機が「Elvie」(エルヴィー)です。
従来の電動搾乳機との違いは、ブラジャーの中に収まるコンパクトさでハンズフリーを実現、USB充電式、専用のアプリと連動して搾乳履歴や搾乳量の把握が可能となっています。
さらに最大のメリットはブラジャーに収まるコンパクトさで、授乳パッドの代わりに装着することにより、母乳を取りこぼすことなく尚且つ自動で搾乳でき、搾乳量や履歴はアプリに連動、まさに最新のフェムテックと言えます。
*専用の搾乳用ブラジャーを使用する事で回避は可能です。
日頃からお使いの生理周期把握アプリも、妊娠を機にダウンロードする方が多いマタニティーアプリもフェムテックです。
日本で人気のマタニティーアプリと言えば「トツキトオカ」、生理周期把握アプリでは「ルナルナ」をお使いの方が多い印象を受けます。
1.基礎体温を記録
妊娠したい方にとって基礎体温はとても大切なバロメーターであり、毎日記録することで正しい周期や排卵日を計算することに役立ちます。
2.排卵日の予測
排卵日を予測することにより、妊娠したい方は妊娠する確率をあげる事ができます。さらにアプリによっては排卵年齢のチェックすることができるアプリも誕生しています。
3.生理予定日の把握
生理予定日を把握することにより、PMSなどの対策や体調管理、スケジュール管理にも役立てる事ができます。
4.女性の体へのアドバイス
女性の体は1ヶ月のうちに、排卵期、生理前、月経期、生理後と目まぐるしく変化しています。その時の体調に合わせたアドバイスがいつでも気軽に把握可能なのはとても便利です。
5.専門医へ相談
アプリによっては、アプリを通して生理や妊娠について専門医に相談をする事ができるサービスを提供しているアプリもあります。
1.お腹の中の赤ちゃんの様子を確認できる
お腹の中にいるまだ出会えぬ赤ちゃんの様子を想像でき、赤ちゃんに必要な栄養素などをアドバイスしてくれます。
2.ママの体調管理へのアドバイス
つわりがひどいママへのアドバイスや、妊娠周期に起こりがちな体の変化などを把握可能。
3.パパ(パートナー)へのアドバイス
妊娠はママだけのものではない!パートナーが率先してするべきアドバイスも充実しています。
4.パートナーとアプリの共用
上記の必要不可欠な情報はパートナーと共有が可能で、出産前から親になる自覚を育てる事ができます。
5.スケジュール管理
母子手帳のように検診予定日や検診の記録を残すこともでき、気軽に体調の変化をアプリに残せば、健診時にスマートにドクターに相談するのに役立ちます。
フェムテックアプリはいくつかありますが、ご自身が1番使いやすい、または信頼できるアプリを駆使し目まぐるしく変化する女性の体調管理を助けるのに役立つ使い方をするのが1番です。
2021年8月現時点で、1億8,000万人のユーザーを誇る人気フェムテックアプリ「Flo」(フロー)は、使用するユーザーのニーズに合わせて設定が可能となっており、カテゴリーは月経周期把握、妊活者向け、妊娠中の方と、3つのカテゴリーから自身が当てはまるカテゴリーを選択する事ができます。
ひとつのアプリで全てが完結できるので、自身の心境や環境の変化で設定変更できるのが人気の秘訣となっています。
妊娠記録を残せるフェムテックアプリと同じように重宝したのが陣痛を記録できるフェムテックアプリでした。
初めての妊娠の場合、陣痛の痛みがどれほどなのか?どのくらいの感覚で始まるのか?どれくらい続くのか?全てが未知の世界です。
痛みを探り探りで感じながら、これは陣痛かな?と感じた時にアプリを開いてボタンをタップ。
これだけで簡単に陣痛記録を一覧で残す事ができ、陣痛の長さと間隔が一定数続いてからは、これは産まれるかもしれない!と病院へ急ぎました。
夫にも陣痛の履歴をみせ、確認してもらうことで一気に緊張感を扇ぐことができました。
産後、生理がいつ来るのか全く予測不能!
個人差もありますが、母乳育児をされているママさんは生理再開が遅いとも言われています。
妊娠中、生理とは無縁の生活でしたが、産後は赤ちゃんのおむつを替えながら自分の生理がいつ再開するのかも考えなければなりません。
私自身、妊娠前からナプキン、布ナプキン、吸水型生理ショーツを併用していました。
ここで1番役に立ったのが吸水型生理ショーツです。
授乳の回数が減り母乳の分泌量が少なくなった頃、そろそろかな?と思うタイミングで吸水型生理ショーツを身に付けて急な生理の再開に備えていました。
生理が順調に再開してからも生理予定日には身に付け、ナプキンと吸水型生理ショーツの併用をしていましたがとても快適で今後も続けようと思っています。
吸水型生理ショーツの先駆けブランドと言えば「THINX」(シンクス)です。
豊富なサイズに豊富なショーツタイプ、カラーバリエーションと一見すると生理ショーツには見えないスタイリッシュなデザイン。
女性だけでなく多くのLGBTQの方からも支持を集め、人気となっています。
フェムテックと聞くとなんだか難しそうで無縁、なんて思われていた方もいたかもしれません。
しかし実は、普段から使用していた生理周期把握アプリもフェムテックのひとつです。
今回は、母親目線で選ぶフェムテックをご紹介しましたが、母親でなくてもプレママでなくても使えるフェムテックも多く存在します。
フェムテックの本質は女性をサポートする事と理解することのより、フェムテックとは女性にとても身近な存在で、私たちの生活を助け、快適にしてくれるアイテムだとより実感できるのではないでしょうか。
アメリカ人夫と国際結婚。一児のおとこのこママ。妻になってもママになっても私らしく!夫と息子とアメリカ暮らしを満喫中。
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